予防矯正の適性年齢は?
予防矯正は、顎の成長の発育を促して歯並びを整える治療方法ですので、悪い位置に永久歯が生えてから治療を開始するのではなく、早めに治療を開始するとより短期間での治療が可能です。
治療の適性年齢:まずは4才から治療開始可能
親御さんのご協力が得られれば、通常は4才から治療を始めることが出来ます。この時期に永久歯が正しく生えるスペースを予防矯正である程度獲得しておけば、正しい位置に上下前歯、あるいは6歳臼歯が生えてきます。
最初に出てきた永久歯が正しい位置に来ると、次々と生え変わる永久歯の生え替わる力によって、顎の成長が自然と促されるのです。
当然、悪い歯並びの状態からの予防矯正も可能ですが、歯列不正の予防のためには早めからの開始をおすすめします。
4才以降の治療開始のタイミング
4才の他に、6才、9才、12才と3回の矯正治療開始のタイミングがあります。
まず、6歳のはじめと永久歯が生えてくる時期です。この時、乳前歯には『発育空隙』といって、歯と歯の間に隙間が自然と形成されます。乳歯と比べ、永久歯の幅が約1.8倍あるためです。
この隙間がない場合でも、ほとんどの親御さんは矯正治療が必要だとは気が付きません。しかし、早く気が付いて、早期治療をすることで治療期間も短く済むので、お子さん歯のをチェックしてあげるとよいでしょう。
9才の場合
この時期になると犬歯が生えてきます。犬歯は他の前歯と比べると大きく、歯の根も長く八重歯になりやすくなっています。
この犬歯が正しい位置に出てくるように、予防矯正を行い誘導してあげることが大切です。
12才の場合
この時期になると、6才臼歯の工法に、第二大臼歯(12才臼歯)が生えてきます。
この歯が生えると、前歯の歯列不正を治すのに、6才臼歯、12才臼歯という2つの大休止を同時に動かす必要がでてきます。大臼歯は根が複数あり、移動させるのに時間がかかります。
それ以降の場合
顎の成長が終わる年齢でも、治療は可能ですが、どうしても治療期間は長くかかってしまいます。また、状態によってはワイヤー矯正をしなくては治らないケースも多いため、まずは検査を受けてご相談されることをおすすめします。